オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年5月

谷崎軌道の雑学講座

皆さんこんにちは!

 

谷崎軌道、更新担当の中西です!

 

 

 

軌道工事の未来:持続可能な鉄道インフラを目指して

 

 

 

前回の記事では、軌道工事にともなうさまざまな環境課題をご紹介しました。

今回はその続編として、これからの軌道工事がどのように進化していくのか、環境と調和した「未来の軌道工事」について一般的な市場での動向を基に詳しく掘り下げます。


◆ 環境負荷を低減する最新技術の導入

 

① 電動建機・バッテリー式重機の導入

これまで主流だったディーゼルエンジン搭載の軌道用機械に代わり、最近では電動式・バッテリー式重機の導入が進んでいます。

  • 排ガスゼロ、低騒音

  • 夜間作業でも近隣への迷惑が少ない

  • 持続可能なエネルギーと連携可能(太陽光発電+蓄電池)

こうした設備は都市部や住宅密集地の現場で特に注目されています。

② リサイクル技術の進化

老朽化したレールやバラスト、コンクリート枕木などは、再利用・再資源化の取り組みが加速しています。

  • レールは再溶解して新製品へ

  • バラストは洗浄・破砕して再敷設用にリユース

  • 枕木はチップ化し、舗装材や燃料として利用

 

従来は廃棄対象だった資材が、循環資源として活用されるようになり、廃棄物削減とコスト削減の両立が進められています。


◆ 環境アセスメントの標準化とDX化

 

軌道工事前には、**周辺環境に与える影響評価(アセスメント)**が必須ですが、これもDX(デジタルトランスフォーメーション)により効率化されています。

  • ドローンによる上空測量と生態調査

  • AI解析による地形変化予測

  • GIS(地理情報システム)との連携で地域環境との照合

 

これにより、より精密で迅速な工事計画の立案が可能になり、自然環境への干渉を最小限に抑える設計ができるようになっています。


◆ 人と環境にやさしい「軌道メンテナンス」への転換

 

将来的には、「大規模な改修工事」ではなく、「常時小さな保守・点検で劣化を防ぐ」という予防保全型の維持管理が主流になると予想されています。

  • AIによるレール摩耗・劣化の早期検知

  • IoTセンサーによる異常振動の常時監視

  • 労働者による検査からロボット・自動点検へ

 

これにより、必要最小限の工事で済み、環境負荷・資材消費・労働負荷のすべてを低減できる可能性があります。


◆ SDGsと鉄道インフラ整備

 

鉄道インフラは、持続可能な都市づくり(SDGs目標11)や気候変動対策(目標13)に密接に関係しています。軌道工事の未来は、単なる「線路を直す」だけでなく、

  • エネルギーと資源を最適に使い

  • 自然と共存し

  • 働く人の健康も守りながら

  • 未来の世代に安全な交通網を引き継ぐ

 

という総合的な価値創造の場になっていくでしょう。


【まとめ】

 

軌道工事の未来は、テクノロジーと環境配慮、そして人間の働き方の変革が交わる最前線にあります。持続可能な鉄道社会を築くため、軌道工事のあり方も大きく進化しようとしています。

私たち利用者にとっても、日々安全に列車が運行されている背景には、自然環境と折り合いをつけながら働く多くのプロたちの努力があることを忘れないようにしたいものです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

fgbhhabmngbjenkh.jpg

谷崎軌道の雑学講座

皆さんこんにちは!

 

谷崎軌道、更新担当の中西です!

 

 

軌道工事と環境負荷:鉄道インフラ整備の光と影

 

 

 

今回は、あまり知られていない「軌道工事」の環境面について一般的な市場での動向を基に深く掘り下げてお話しします。軌道工事とは、列車が安全に走行するための線路(レール、枕木、道床など)を整備・補修する工事のことです。

私たちの生活を支える鉄道インフラ。朝の通勤、旅行、物流の一端を担う列車の安全・快適な運行の裏側には、日々の軌道工事が欠かせません。しかしその一方で、自然環境や地域社会に与える影響もあります。今回は、この業界の環境課題に焦点を当ててみましょう。


◆ 軌道工事にともなう主な環境負荷とは?

 

① 騒音・振動

軌道工事で使われる重機や大型建設機械(軌陸車、レール削正車、バラスト散布機など)は、稼働時に大きな音や振動を伴います。特に夜間工事の場合、住宅地の近くでは住民の睡眠妨害ストレス要因となることも少なくありません。

工事の頻度が高い都市部では、継続的な騒音・振動が問題視されるケースもあります。

② 粉じん・排ガス

レール交換やバラスト(砕石)補充、道床の掘削といった作業では、大量の粉じんが舞い上がります。また、重機や発電機から排出されるディーゼル排ガスも、工事関係者だけでなく周辺環境に悪影響を与えかねません。

さらに、粉じんが雨で流出すると、河川や排水溝の詰まりを引き起こすことも。

③ 廃材と建設廃棄物

レール、枕木、バラストなどの部材は経年劣化により定期的に交換されます。その際に発生する**鉄くずやコンクリート廃材、古い木材(防腐剤含有)**などは、適切な処理が求められます。

とくに古い防腐木材(クロムやヒ素を含むもの)や油分を含む道床材の処理には、特別な注意が必要です。


◆ 自然環境との共生という課題

 

軌道工事は都市部だけでなく、山岳地帯や海沿いなど、自然環境に近い場所でも行われます。そのため、以下のような環境との調和が重要になります。

  • 植生の破壊:作業用の道路や作業スペースの確保により、樹木や下草が伐採される。

  • 動物への影響:野生動物の生息地に工事音が届くことで、行動パターンが乱される。

  • 土壌流出・水質汚染:急傾斜地では、掘削により土砂流出が発生しやすく、周辺水路の濁りや排水トラブルにつながる。

 

これらの影響を最小限に抑えるためには、事前の環境アセスメント現場での丁寧な対応が求められます。


◆ 軌道保守を支える人材と労働環境

 

環境課題とあわせて見逃せないのが、作業員の労働環境です。夜間・高温・寒冷地・高所・騒音下など、過酷な条件で行われることも多く、安全確保と健康への配慮が重要です。

  • 過労による事故

  • 熱中症・寒冷障害

  • 粉じん吸引による呼吸器トラブル

 

こうしたリスクに対応するため、最新の防塵マスクや保護装備、空調服の導入、休憩管理体制なども強化されています。


【まとめ】

 

軌道工事は、私たちの暮らしを支える重要な土台でありながら、同時に多面的な環境負荷を伴う作業でもあります。次回は、こうした課題を解決するために業界が取り組んでいる「環境技術」や、今後の持続可能な軌道保守の未来について詳しくご紹介します。

次回もお楽しみに!

fgbhhabmngbjenkh.jpg