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月別アーカイブ: 2025年6月

谷崎軌道の雑学講座

皆さんこんにちは!

 

神奈川県横浜市を拠点に軌道工事などを行っている

谷崎軌道、更新担当の中西です!

 

 

 

軌道工事の育成とは?~レールの上に技術と誇りを継ぐ~

今回は鉄道インフラを支える根幹業務、「軌道工事」に焦点を当て、職人の育成と技術継承の現状と課題について解説します。

鉄道の安全運行を陰で支えるこの仕事は、“知識・技能・経験”の三拍子が揃った専門職でありながら、昨今ではその担い手が減少しつつあります。

どうすれば次世代へ技術と信頼を引き継げるのか。今回はその育成の取り組みに迫ります。


■ 軌道工事とは?

軌道工事とは、鉄道の「線路(レール・まくらぎ・バラスト)」に関する工事を指します。具体的には:

  • 軌道の新設・延伸

  • 保守整備(レール交換・まくらぎ交換・バラスト突き固め)

  • 脱線防止工事

  • 高速化対応、耐震補強工事

など、鉄道の“安全・正確・快適”を支えるすべての地盤作業が対象です。


■ なぜ育成が課題なのか?

1. 人材の高齢化と若手不足

長年にわたり鉄道インフラを支えてきたベテラン職人が、定年を迎え始めています。にもかかわらず、新たな担い手の確保が難しくなっています。

2. 業務の複雑化と技術の高度化

以前よりも、列車本数の増加や高速運転化、騒音対策など多角的な要素を踏まえた軌道施工が求められ、育成に時間がかかります。

3. 夜間・深夜作業の負担

軌道工事の多くは、終電~始発の間に行われる「夜間作業」が中心。その特殊性が、若年層に敬遠される一因となっています。


■ 現場での育成ステップ

● ステップ①:基礎教育と安全意識の醸成

  • 軌道の基本構造(レール・まくらぎ・道床)

  • 列車接近時の避難訓練

  • 重機・機械の取り扱い、安全確認の徹底

ここでは「命を守る教育」が何よりも重要。鉄道は“動く現場”であるという緊張感を持たせる必要があります。


● ステップ②:OJTでの反復訓練

  • バラスト突き固め機の操作

  • 通信・合図の訓練

  • レール溶接・継目板の取付け実技

軌道工事では数ミリ単位の狂いが事故につながるため、実作業を何度も反復し、身体で覚えることが不可欠です。


● ステップ③:資格取得支援

  • 軌道工事管理者

  • 夜間工事責任者

  • 重機・軌道車両の操作資格

若手の自信・待遇向上のためにも、「資格取得サポート」が組織全体で求められています。


● ステップ④:経験の“見える化”

近年では、ベテラン職人の感覚的ノウハウを言語化・映像化する動きが加速しています。

  • VR教材による仮想訓練

  • 映像マニュアルによる技術継承

  • 成功・失敗事例のデータベース化

これにより、「属人化していた技術」が次世代へと引き継ぎやすくなっています。


■ 求められるのは“誇りを持てる仕事づくり”

育成とは、単に技術を教えることではありません。“この仕事に就いてよかった”と思える環境と文化を整えることです。

  • 自分が関わった路線で毎日多くの人が移動する

  • 地域の発展に間接的に貢献している

  • 長く残るインフラを手がけている

こうした**“手応えと社会貢献の実感”**こそが、次世代の職人を育てる原動力になります。


■ まとめ:線路の未来は、人がつくる

 

どんなにAIや機械が進歩しても、最終的に線路を守るのは“人”。
その技術と責任感、誇りを育むことが、日本の鉄道の未来を支えるのです。

次回もお楽しみに!

 

 

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神奈川県横浜市を拠点に軌道工事などを行っております。

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